某建設会社の迅速な対応

2011.10.01

内装や建具の仕様もほぼ決まり、あとは工事が順調に進むことを願うばかりです。玄関ドア、通用口のドアの鍵も防犯に配慮してCP−C認定錠(全国防犯協会連合会認定の錠)にするということを確認し、時間的にもゆとりができた私は、夕方になって人が少なくなったプールで泳ぐ余裕も出てきました。やはり、運動していたほうが体調がよさそうです。1000mを4泳法でおよそ35分、柔らかく冷たい水の感触を全身で受けながらゆっくりと泳いでいると、筋肉が細く長く伸びていくのがわかります。まるで透明のゼリーの中を突き進んでいくような感覚になり、疲れもとれるのです。体調維持と精神的な安定のためには、私には水泳がいちばん合っているようです。工事現場を訪れたときも、すでに工事の工程が頭に入っているので、また職人さんたちの邪魔になってもいけないので、最近は資材置き場やその周辺に腰をかけて下から作業を眺めるようにしていました。そして、現場の中を見せてもらうときは職人さんたちが帰ったあとにしていたのですが、あるとき2階の断熱材の継ぎ目がしっくりしていないことに気づきました。注意深く全部見まわしてみると、窓枠の周辺、天井に近い一部などが、断熱材の切り込みがズレているではありませんか。まるですきま風が入るあばら家のような雰囲気なのです。1階部分と比べてみても明らかに違います。翌朝、私は現場の作業を一時中断してもらい、調べてもらうことにしました。結果はやはり何らかの手違いがあったようです。詳しい事情を聞いてわかったことは、某建設会社にしろ、この内外断熱工法にしろ、日々進歩しているということでした。つまり、建物が進化していく過程で起こったできごとだったのです。某建設会社の場合、たとえ個人住宅であっても大学の研究室と連携して、綿密に構造計算したうえで鉄筋やコンクリートの量を決め、一棟一棟丁寧に建てられていきます。そして配筋の組み方も、断熱材の入れ方も、コンクリートの入れ方についても、常に最善の方法が模索され進化しています。1本で何トンもの荷重に耐えるステンレス製の金具も、そうした努力の末に開発されたものなのです。鉄筋を断熱材でサンドイッチ状に挟み、間にコンクリートを流し込むといった独自の工法自体、簡単に生まれたものではないのです。よりよい躯体・建物を、よりリーズナブルな価格でより多くの人に提供しようとする某建設会社だからこそ成しえたことなのです。実は、2階部分の断熱工事については、職人さんが現場で寸法を計り、断熱材を切断する方法ではなく、時間とコストを削減するためにあらかじめ工場内で機械を使ってカットする方法がとられていたのです。工場では図面に基づいて精密に断熱材をカットするのですが、それが何らかの原因で微妙に狂ってしまったのです。某建設会社の対応は迅速でした。本来ならわずかなすき間なのでウレタンフォームで処理してしまうところですが、万が一燃えるようなことがあると有毒ガスが心配なので、すき間はすべて断熱材をカットして埋め込む方法がとられました。しかも、社長以下経営陣のみなさんが、わざわざ私たちの仮住居まで足を運んでくださり、詳しい説明とともに今後の完璧な施行を確約してくれたのです。