5百枚のプリントをやりとげたM君

2011.07.15

M君は小学校四年のときにお母さんに連れられてきました。成績はクラスの中でちょうど真ん中ぐらいでしたが、性格はとても明るく、はきはきした声で「こんにちは」といってきました。そのとき塾長は、「この子は素直な子だから、これからやりようによってはまだまだ伸びる余地がある」と思ったそうです。その塾ではノート指導や作文指導などにも力を入れていましたから、どのようにノートを作ればよいか、どのように作文を書けばよいかをM君にも当然教えました。M君はこちらで「こういうことはとてもよいのでやっておくように」というと、必ずそのようにやってくる児童でした。もちろん宿題なども忘れたことはありません。わからないときは「わからない」といって恥ずかしがらずによく聞いてきます。そのような積み重ねをしていくうちに5年、6年あたりから、めきめき学力が伸びてきました。5年生の算数で割合とか速さのところは、多くの子がつかえるところですが、M君の場合はそんなに苦労せずに理解してしまいました。それからというもの、算数はどんどん進み、卒業のときにはいちばん得意な科目になっていたのです。中学に入るとクラスでも22番の成績をとるようになり、とうとう中3では学年で10番以内の成績になりました。その最大の原因は素直に授業を聞き、中学卒業まで1度も宿題を忘れなかったことだとそこの塾長はいっていました。その塾では、問題がびっしりつまったB5のプリントを、中学3年間で数学なら5百枚やることになっているのですが、このプリントを全部やったのは彼1人たったそうです。このプリントは有名私立高校や、国立付属高校の難しい問題もかなりあったのですが、持ち前のねばり強さと素直さでみごとクリアしてしまったのです。もちろん他の英語とか国語の教科もきちんとやったことはいうまでもありません。M君はその地域では進学校として有名な都立と、私立の進学校の両方に合格しました。M君はただ素直なだけでなく、いろいろな勉強をしていくうちに自己主張をきちんとできる素晴らしい少年になっていました。高枚に行ってからも勉強に、クラブ活動に、生徒会活動に大いに活躍しました。まさに青春を充分に楽しんだ生活を実践したのです。そして大学は有名な都内の国立大学にみごと合格し、現在は大学院を経て企業で研究生活をしているそうです。本当の意味での「素直な子ども」はいずれは自立した学習ができるようになり、成績も必ず上がってくるものなのです。

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