ダウンタイムが短いポルトガル美容外科医療

2011.04.20

ポルトガルーリスボンにあるリブロー医師の美容外科クリニックで、私が手術研修を行ったのは、2003年の9月中旬のことだ。日本人に馴染み深いポルトガルの文化としては、フランシスコーザビエルの鉄砲伝来やカステラ、テンプラといった食物の影響があげられる。ヨーロッパの歴史上は15世紀に海洋王国として世界に名を馳せたが、現在はめざましい経済発展もなく、ヨーロッパでは貧国として位置付けられている。しかし、経済先進国といわれる日本もバブルがはじけ、さらに米国のITバブルが崩壊し、先進国主体の20世紀型大量消費・大量生産に基づくニューエコノミーと呼ばれる経済発展は、幻想であることが判明した。このような形の経済発展は地球環境に有害であり、金銭欲・物欲に惑わされた人間のマネー・ゲームの歴史はもはや長続きしないことが地球規模で明らかだ。ラテン系の国民性は。人生に必要なものはお酒、サッカー、そしてサベグといわれている。ポルトガルはかつて、ブラジルを植民地としていたせいもあり、ヨーロッパの中でもひときわラテン的だ。高度先進国が経済的成長を求め続けていた時代も、これらの国々はマイペースで独自の文化を守り続けていた。さて、そのようなポルトガルの美容外科医療(整形・エステ)は、日本における症例とほぽ同様で、脂肪吸引、フェイスリフト、上下眼瞼下垂除去、乳房縮小などが主である。しかし、美容外科医療(整形・エステ)に対するコンセプトは異なっており、低侵襲でダウンータイム(治療から回復までの時間)が短く、患者に対する治療的・社会的負担を軽減することが重要視されている。具体的にはすべての手術に関して日帰り手術を実践し、そのために何か必要かを熟考した上で手術方法を決めている。フェイスリフト手術では局所麻酔による縮小手術を部分的・段階的に行うことでダウンータイムのない手術が主流となっている。