国境越えオタク

2012.01.15

カメラマンが煙草に火をつけ、僕もポケットのなかから煙草を一本とりだした。カメラマンが呟くようにいう。「不思議なんです。国境に向かう力車に乗ると、なぜか煙草が喫いたくなる……」「仮に禁煙していても、国境に向かう力車に乗ったときだけは煙草を喫うだろうな」僕はそういいながら煙草に火をつけた。僕ら三人は珍しく全員が煙草を吸った。同室に泊まることが多かったから、これはある意味好都合だった。しかし禁煙の波はアジアにも押し寄せていて、これまで乗ったほとんどのバスは車内禁煙だった。

[参考情報]
チサンホテル郡山 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad341197/

弘前周辺のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/020000/LRG_020500/

日帰り・デイユース-じゃらんnet
http://www.jalan.net/dayuse/

僕自身も煙草を止めたいとは思っていたが、国境に向かう力車だけは特別だった。三日前、バングラデシュのアカウラから、インドの国境に向かう力車に乗っていた。実は数年前、僕は同じ道を力車で走っていた。そのときもカメラマンと一緒だった。これまで僕は三十を超えるアジアの国境を陸路で越えてきた。なぜか国境を陸路で越えることが好きで、それはオタクの域に入っているのではないかと自分で思うほどである。